マイコプラズマ・ウレアプラズマ

マイコプラズマ・ウレアプラズマとは

まだまだ認知度の低い疾患です。

淋菌によって発症する疾患で、潜伏期間は2~7日間です。

マイコプラズマ、ウレアプラズマは細菌の仲間です。
尿路、腟の粘膜に付着した状態で生存しています。

マイコプラズマの定着率は増加傾向にあり、女性の方が定着しやすいことが示唆されています。

そして、感染が原因で不妊症や子宮外妊娠が引き起こされる可能性もあります。
また、流産や早産との関連も報告されています。

ウレアプラズマの検査は保険適用がなく、自費での検査のみとなります。

原因

主な感染経路は性行為です。

セックスだけでなくオーラルセックスやキスでも感染することから、近年では喉に感染する方が増加傾向にあります。

症状により、検査方法が変わります。

症状

性器や尿道に感染すると炎症を起こし、おりものの臭いが臭くなったり、外陰部の痒みや膀胱炎の症状がでる可能性があります。

腹膜炎により熱が出たり、腹痛が出てくることもあります。

のどに感染した場合はのどの違和感があります。
性器では感染していないが、のどには感染しているという例もあります。

米国の調査では多くの健康な女性の腟内細菌フローラにもマイコプラズマ、ウレアプラズマが認められているとの報告もあるので、無症状の方は検査する必要はないとされています。
気になる症状があルようならば検査を受けることをお勧めします。

マイコプラズマは他の細菌と併存、もしくは単独で腟炎を起こす可能性があります。

骨盤また、尿道炎を引き起こすという証拠はありませんが、腎盂腎炎の5%がマイコプラズマが原因である可能性が示唆されています。

妊娠を希望されている女性や妊娠中の女性も注意が必要です。ウレアプラズマは流・早産、早期破水で羊水中に検出されることもあります。ウレアプラズマが絨毛膜膜羊膜炎と関係があることが示されています。

ウレアプラズマは尿道炎を引き起こします。
また、母親のウレアプラズマの定着が妊娠中の早産率の上昇に関与している研究データもあります。

不妊症の男女と不妊症ではない男女を比較した研究では、不妊症の男女ともにマイコプラズマ、ウレアプラズマの検出率が高いことも示されています。

検査方法

症状のある方は保険適用となります。

マイコプラズマ・ホミニス、マイコプラズマ・ジェニタリウム、ウレアプラズマ・ウレアリチカム、ウレアプラズマ・パルバムを検査します。

おりものの採取

内診台でおりものを採取し、検査します。

4~5日で結果が出ます。

 

うがい液の採取

うがい液を提出していただき、検査します。

4~5日で結果が出ます。

治療内容

テトラサイクリンやアジスロマイシン、ニューキノロンなどの抗生剤で治療します。

治療中の性行為

治療中あるいは治療後の性行為は再感染のリスクがあります。
パートナーも治療を行い、治療後の再検査で陰性を確認したら性行為は可能になります。
治療中の性行為は控えてください。

検査と治療にかかる費用の目安

内容 料金
初診料 890円
再診料 380円
おりものの検査 (自費)5,000円
うがいの検査 (自費)5,000円
トリコモナス・マイコプラズマ検査 (保険)1,500円
ジスロマック錠 1回430円
ビブラマイシン錠 7日間270円

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