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コルポスコピー検査体験記

子宮頸がんから未来を守る!コルポスコピー検査体験記:ドキドキの先に見えた安心と希望

「子宮頸がん検診の結果が…LSILで要精密検査です。」

あの時の、医師の言葉と、手渡された小さな紙切れ。頭の中は疑問符でいっぱいになりながら、同時に不安が押し寄せてきたのを覚えています。

「エル・・?子宮頸がん? 私…病気なの?」
「コルポスコピー検査を受けてください」

聞き慣れない検査の名前にも、さらに不安が増すばかり。
一体どんな検査なのか、痛くはないのか、不安な気持ちを抱えたまま、私はインターネットで情報を集め始めました。

子宮頸がん検診とコルポスコピー検査の関係

子宮頸がんは、初期には自覚症状がほとんどなく、静かに進行するがんです。

だからこそ、定期的な子宮頸がん検診が早期発見・早期治療の鍵となります。

子宮頸がん検診は、子宮頸部の細胞を採取して顕微鏡で調べる「細胞診」が一般的です。
そして、この細胞診で異常が見つかった場合に、より詳しく子宮頸部の状態を調べるために行われるのが「コルポスコピー検査」です。

コルポスコピー検査ってどんな検査?

コルポスコピー検査」とは、子宮頸部を拡大して観察する検査です。

「拡大して観察するって、一体どんな風に?」
そう思った方もいるのではないでしょうか? 私もそうでした。

コルポスコピー検査では、「コルポスコープ」という特殊な顕微鏡を使います。
このコルポスコープは、子宮頸部を10~40倍に拡大して観察することができ、肉眼では見えない小さな変化も見逃しません。

検査自体は、通常の婦人科検診と同様に、診察台に上がって行います。コルポスコープを子宮頸部に近づけますが、痛みは全くありません。

いよいよ検査当日! 私のコルポスコピー検査体験記

検査当日、私はドキドキする胸を押さえながら病院へ向かいました。

インターネットで集めた情報と、自分の想像が入り混じり、不安でいっぱいだったのを覚えています。

受付を済ませ、診察室の前に座って自分の名前が呼ばれるのを待ちます。
心臓の音が聞こえてきそうなくらい緊張していました。

「○○さん、どうぞ」

看護師さんに呼ばれて診察室に入ると、先生からコルポスコピー検査についての簡単な説明がありました。

「コルポスコープという機械を使って子宮頸部を詳しく観察していきますね。
少し冷たい感じがありますが、痛みはありませんのでご安心ください。」

先生の優しい言葉に、少しだけ気持ちが落ち着きました。

いよいよ検査開始です。
私は深呼吸をして、なるべくリラックスしようと努めました。

コルポスコープがセットされ、子宮頸部を拡大して観察していきます。

診察後にモニターを見ながら説明を受けました。
映し出された自分の体の一部は、普段目にすることのないもので、少し不思議な感覚でした。

先生はモニターを見て、子宮頸部の状態を丁寧に説明してくれました。

「少し炎症を起こしている部分がありますが、それほど心配する必要はありません。念のため、組織診もしておきましょう。」

組織診は、子宮頸部の細胞を採取する検査です。
少しチクッとする痛みがありましたが、我慢できないほどの痛みではありませんでした。

採取した細胞は、後日、病理検査に回され、詳しい検査結果が出るまで、ドキドキしながら待つことになりました。

組織診の結果と、その後の経過

約2週間後、ドキドキしながら再び病院へ。

「検査の結果、特に問題はなかったですね。一安心です。」

先生の言葉に、私は安堵の涙をこらえきれませんでした。
肩の重りがすっと軽くなった気がしました。

「ただし、子宮頸がんは早期発見が重要なので、これからも定期的に検診を受けるようにしてください。」

先生の言葉を胸に刻み、私は改めて、自分の体と向き合っていこうと決意しました。

コルポスコピー検査を受けるにあたって

リラックスが大切

緊張すると体が硬直し、検査がスムーズに進まないこともあります。
深呼吸をしたり、好きな音楽を思いして、リラックスできる環境を作りましょう。

生理中は検査を避けて

生理中は検査ができないため、予約を取る際に生理予定日を伝え、検査日を調整しましょう。

不安や疑問は遠慮なく相談を!

検査に関すること、検査結果のことなど、不安なことがあれば、どんな些細なことでも遠慮なく医師や看護師に相談しましょう。

コルポスコピー検査で得られる安心と希望

コルポスコピー検査は、子宮頸がんの早期発見・早期治療のためにとても重要な検査です。

「検査を受けるのは怖い」「異常があったらどうしよう」

そんな不安な気持ちもあるかもしれません。
しかし、早期発見・早期治療ができれば、子宮頸がんになる前に治癒が可能です。

コルポスコピー検査を受けることは、あなたの未来を守るための、大切な一歩です。

検査の予約をしましょう!

監修者

院長

清水拓哉

経歴

  • 杏林大学医学部卒業
  • 筑波大学附属病院初期研修
  • けいゆう病院後期研修
  • 横浜総合病院などで勤務した後に開業

資格

  • 日本産婦人科学会専門医
  • 産婦人科内視鏡技術認定医

所属学会

  • 日本産婦人科学会
  • 日本産婦人科内視鏡学会
  • 日本子宮鏡研究会

手術実績(通算)

  • 腹腔鏡手術・700件以上
  • 開腹手術・150件以上
  • 帝王切開・300件以上
  • 分娩(経腟分娩)・1000件以上
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